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おかげさまでニイミは創業87周年! 宝石・時計の修理・電池交換、地金の買取もお任せください。

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スタッフblog

ご存じですか?~ほとんど知られていない真珠の調色・無調色の違いについて~
2021年10月02日 イオン半田店 


皆さまこんにちは、宝石・時計のジュエリーニイミ です。

当店にはGIA.GG(米国宝石学鑑定士)、ジュエリーコーディネーター、リモデルカウンセラー、真珠振興会認定の真珠シニアアドバイザーなど宝石の専門家が在籍し、お客様の楽しいジュエリーライフを応援します。
愛知県半田市、知多郡阿久比町、西尾市に店を構え、県内全域から多くのお客様にご来店いただいております。


 さて今回は...
多くの方が知らないであろう「真珠の調色と無調色の違い」についてご紹介します。


皆さんは、「真珠」と聞くと何色をイメージされますか? 多くの方は「まっさらな白色」か「ピンクがかった白色」をイメージされると思います。

実はこの真珠の色には様々な種類があって、一言で「白色」や「ピンク色」と決めることはできません。

真珠の色は、2つの色のコンビネーションつくられています。

 

実体色(真珠の地色、真珠本体の元々の色)

干渉色(光の反射によって現れる色)

 

この2つはそれぞれに影響し合って、繊細で微妙な色合いを生み出しています。

ですので、簡単に「白色」や「ピンク色」とは決めれないんです。

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実体色は、以下の3種類に分けられます。

・真珠本来の色 (黄色〜白色)

真珠層の元々の色(実体色)は、薄い黄色です。

店頭に並ばない真珠を含めると、真珠の大部分は黄色系の色をしています。

黄色の色素が極めて薄く、白い真珠を選び抜いて作ったのが、皆さんが思い浮かべる「白色」や「ピンク色」の真珠です。

黄色の濃いものは「ゴールド」と呼ばれ、薄いものは「クリーム」と呼ばれます。

 

・異物による色 (青色〜灰色)

ブルーやグレーと呼ばれる真珠です。

真珠層に異物が混ざることで黒っぽい色味が出ます。真珠層本来の色ではないので、評価の分かれる真珠です。

フォーマルとしてはあまり使用されず、葬儀用として使われることが多いです。

人工的な着色処理により、グレー系の色をつけている場合もあるので注意しましょう。

・着色による色 (ピンク色)

特殊な染料を核と真珠層の間に染み込ませて、真珠の実体色をピンク系にすることができます。

真珠に一般的に施される加工です。本来、真珠の実体色にピンクの色味は存在しません。

自然な真珠のピンクは、干渉色によるものです。着色した真珠のピンク色は、自然なピンク色と別物です。

専門家でないと分からない程度ではありますが、発生のメカニズムが違うので見た目が違っています。

 

パッと見て大きく違いが分かるのは、この実体色の方です。

80%くらいの印象は実体色で決まって、残りの20%が干渉色という感じです。

実体色の上に干渉色がプラスされて色が構成されます。

干渉色は、以下の3種類です。

 

ピンク

ピンクグリーン

グリーン

 

干渉色は一言でいうと光の反射によって現れる色です。

複数の光が重なり合って生まれる色合いです。

例えばシャボン玉の表面に現れる虹色の光、これが干渉色です。

シャボン玉は、膜の内外で光の反射が発生します。
その2つの反射光が重なることである色は強められたり、ある色は弱くなったりします。

この干渉色によって、美しい虹色が出現するのです。真珠の輝きも基本となる原理はシャボン玉と同じです。
真珠の複雑な色合いの輝きは、干渉色から生み出されています。

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<調色真珠とは>

調色と呼ばれる染色処理は、かなり昔から行われていた伝統的な加工処理技術です。
その目的は、輝きをよりよく見せることとネックレスにする際の色の統一性を高めること。

本来は干渉色を補うために「ほんの少し」行われるはずの調色ですが、地色が不自然に強い赤色に変化するほどの強い調色が行われることもあり、問題になりました。

その頃の反動もあって、調色をしていない無調色の真珠が人気を集めるようになってきたのです。

 

<無調色真珠とは>

調色(染色)を行なっていない真珠を無調色(ナチュラルカラー)と呼びます。
この「無調色」という言葉は「調色」の対義語にあたり、海から出たそのままの状態の無加工の真珠(生珠)を表すものではありません。

シミ抜きなど最低限の加工は施してありますので、鑑別書には「エンハンスメント」と記述されます。

 

<調色と無調色の違い>

調色した真珠と調色をしていないナチュラルな真珠、違いはどのくらいあるのでしょうか?
実は結構違っています。

調色したピンク色は、真珠の輪郭線のあたりがピンク色になっています。
真珠の地色は白色でも、地色には存在しないピンク色が全体に浮き出るのです。

無調色(ナチュラル)は、地色が無色(白色)です。
ピンクやグレーの色合いも出ますが、そういった色合いは「干渉色」から成り立つ自然な色合いです。

 

まとめると…

・調色したピンク色の真珠は地色全体がピンク色をしている

・無調色のピンク色の真珠は、光の反射像の周りにピンク色が出ている

このような違いがあります。
同じピンク色でも、調色と無調色では色の現れ方に違いがあるとご理解ください。
また、当然ながら調色と比べ無調色の方が希少で高価なんです。

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<調色と無調色の見分け方>

見た目で大まかに見分けるには、ピンク色の濃さで判断するのが良いと思います。
無調色のナチュラルピンクの真珠は、薄いピンク色なので、パッと見ただけだと白色に見える可能性が高いです。
一方、調色のピンク色はかなりピンクが濃く見えます。

一目見てピンク色がハッキリとわかるようであれば、調色の可能性が高いです。
ナチュラルのパールはピンク系であっても、見た目には白色に見えます。

正確に見分けるには鑑別書を見るしかありません。
鑑別書の備考欄に、調色(着色)を行なっていない真珠は「無調色」または「ナチュラル」と明記されます。
何も表記のない真珠は調色(着色)をしています。

ちょっとややこしいのですが、以下のような感じです。

・表記なし → 調色/着色

・無調色と表記 → 無調色/ナチュラル

真珠は一般的に調色してあるのが普通なので、調色の場合は特に表記がありません。ご注意ください。

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ここまで読まれると「調色って悪いことなの?」と思われるかもしれません。
改めてお伝えさせて頂くと、調色は伝統的な加工技術であり決して悪いことではありません。
適切に行えば真珠の美しさを向上させてくれるんです。
国内の有名パールブランドさんも、ほんの少しの調色を行なっています。

ニイミにも調色真珠、無調色真珠どちらもご用意があります。
気になる方は是非一度お店に見に来てください!

また、「自分の真珠がどちらなのか知りたい」「鑑別書はあるけど見方がわからない」などのご相談もいつでもお受けしますのでお気軽にお申し付けくださいませ♪