このページを編集する

おかげさまでニイミは創業90周年|宝石・時計の修理・電池交換、地金の買取もお任せください。

来店のご予約は 0569-22-4771(10:00 - 19:30)

 2021年6月  

SunMonTueWedThuFriSat
12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930

スタッフblog

【時計修理】オーバーホールはなぜ必要なのか?
2021年06月01日 アピタ阿久比店 

・。。みなさまこんにちは、宝石・時計・メガネのジュエリーニイミです。

 

当店にはGIA.GG(米国宝石学鑑定士)、ジュエリーコーディネーター、リモデルカウンセラー、真珠振興会認定の真珠シニアアドバイザーなど宝石の専門家が在籍し、お客様の楽しいジュエリーライフを応援します。

 

愛知県半田市、知多郡阿久比町、西尾市に店を構え、県内全域から多くのお客様にご来店いただいております。

 

 

さて、今回は

時計の修理についてお話していきたいと思います。

というのも、ニイミリュクスアピタ阿久比店には日頃、時計の修理依頼としてたくさんの方がご来店して下さいます。

皆さんは「オーバーホール」という言葉をご存知ですか?

本日はそのオーバーホールがどんな修理で、なぜ必要なのか、ご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

オーバーホールとは

 

 

オーバーホールは英語の「overhaul」を語源としており、徹底的に点検するという意味をもつ言葉です。

時計業界以外でも車やバイクなどにも使われる言葉ですが
「機械製品を部品単位まで分解して掃除や調整等を行い、再度組み立てて新品時の性能に近ずける作業や点検」のことを指します。

専門誌などではOHと略されることもあり、時計を詳しい方はよく目にする言葉なのではないでしょうか。



8AB34164-D4BF-4135-B8BA-D0014E06E40D.png

 


オーバーホールの工程

 

 

では、実際にオーバーホールがどんな作業工程で行われているのか、簡単に説明したいと思います。

オーバーホール=徹底的に点検

先程も書かせて頂きましたが、その名の通り、時計のオーバーホールではムーブメントを分解し、徹底した掃除や調整が行われます。

主な工程は下記の通りです。

 

【1】ケースからムーブメントを取り出し分解する

AE8E2E5B-243B-481C-92AF-3118BF8D9AF6.jpeg


【2】一つ一つパーツを外していき、破損しているパーツがあれば交換する

D9ADFF09-0B4E-4F45-9C4A-76A62040C8CD.jpeg


【3】全てのパーツを超音波洗浄で綺麗にする

D1C9CE14-7900-486C-9B0E-CE3562419748.jpeg


【4】歯車などにオイルを挿しながら元通りに組み上げる

B58C1D1C-9F2D-4B55-B456-B17DE5F08B0D.jpeg


【5】精度チェックや防水性チェックを行う

4ADDB8B7-E5EB-4226-A3CC-95ABA5EE52CB.jpeg

 

このようにオーバーホールは悪いところだけを調整するメンテナンスとは異なり、全てを徹底的に調整します。

機械式時計は継続的にメンテナンスを行えば、数十年使用し続けることが可能なので
長年使われた時計であっても、見違えるように綺麗なりますよ!

以前ご来店頂いたお客様で、オーバーホールという修理をご存じなく、30年以上お使いのお時計を
”まだ使いたいけどさすがにもう寿命かなぁ”と残念そうにしていた方がいました。

その際、是非オーバーホールしてみましょうとご提案。
とても思い入れのあるお品だったようで、オーバーホールをして再び綺麗になり、大変喜んでくださいました。

 

 

オーバーホールが必要な理由

 

 

オーバーホールの目的は、時計内部の消耗パーツを交換することで大きな故障を防げることにあります。

機械式時計は人間と同じく、定期健診による病気の早期発見が重要です。

初期症状の不具合であれば細かなパーツ交換によって時計は健康な状態に戻りますが、不具合を放置してムーブメント全体が駄目になってしまった場合、機械そのものを丸ごと交換する必要があります。

そのため、多くの機械式時計では4年~5年に一度のオーバーホールが推奨されています。

ブランドによっては更に頻度が長くなる時計もあり、8年〜10年に一度のオーバーホールでも性能を維持することが可能です。

 

 

オーバーホールを行うタイミングとそのサイン



B83F1185-D68C-4D09-A8FC-0B579A0B50F3.png


長年オーバーホールを怠ってしまうと

ゴムパッキンの劣化による防水性の低下、錆の発生

潤滑油の劣化によるパーツの破損

精度の低下

などの不具合が生じます。

 

当店に時計を電池交換として持ってきて頂き、電池を新しく変えても秒時が動かない場合は中の機械に問題があるとして、オーバーホールをおすすめしています。

その症状は様々で、リューズを回すと芯ごと抜けてしまい中を見ると錆び付いていたり、リューズが固くてスムーズに回らない場合も同じです。

又、電池は通常23年が寿命なので、あまりにも早く電池が切れてしまう場合は
新しく変えてもまたすぐに止まってしまうかもしれないことと
恐らくオーバーホールが必要な時期だということをお客様には日頃からお伝えさせて頂いております。

 

 

相場料金や修理期間について

 

 

ムーブメントによっては数百ものパーツが組み合わされて作られており
これを分解し、また組み立てるだけでかなりの時間を使います。

メーカーにオーバーホールを依頼した場合は、見積が出るのに1週間前後
作業に1ヶ月以上かかり、長くて1ヶ月半程度かかることもあります。



098FFBE2-8680-4A5F-9E7D-69D61B00D628.jpeg

 

料金に関しては見積もりをお出しするまで明確な金額は分かりかねますが
当店ですと普段セイコーシチズン、ロレックスオメガのオーバーホールを承ることが多いので
大体の目安としてはセイコーシチズンのオーバーホールは18,000円〜25,000円

グランドセイコー60,000円未満

ロレックスオメガなど高級時計になりますと大抵70,000円〜100,000円程度、修理費用として掛かってきます。



ブランドで費用が異なるのはもちろんですが、同じブランドでもモデルが違えば費用も変わってきますので
修理したいお時計がございましたら、是非一度店頭にてお尋ねくださいませ。

皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。