スタッフblog
みなさまこんにちは、宝石・時計のニイミです。
当店にはGIA.GG(米国宝石学鑑定士)、ジュエリーコーディネーター、リモデルカウンセラー、真珠振興会認定の真珠シニアアドバイザーなど宝石の専門家が在籍し、お客様の楽しいジュエリーライフを応援します。
愛知県半田市、知多郡阿久比町、西尾市に店を構え、県内全域から多くのお客様にご来店いただいております。
さて、今回は
皆様は昨年12月20日、およそ63年ぶりに誕生石が改訂されたことをご存知でしょうか?
誕生石といえば、お母様からお嬢様に贈るファーストジュエリーとして定着していたり
お子様の誕生を記念して誕生石をあしらったベビーリングをお子様に、あるいは旦那様からお母様に贈られることもあります。
リングとしてはもちろん、チェーンを通してペンダントトップとしてお使いいただいても素敵ですよね。
このように、誕生石は自身のお守りとしても私たちの身近に感じられるものなのではないでしょうか。
冒頭でお伝えした誕生石の改訂は、全国宝石卸商協同組合が主体となり決定し、日本ジュエリー協会が承認しています。
本日は、新しく誕生石として追加された宝石についてお話していきます。
誕生石の由来
誕生石の由来については諸説ありますが、文書として残っているものの一つとして聖書があります。
旧約聖書の中で、ユダヤの高僧が12種類の宝石があしらわれた胸当てをついていたという記述が
誕生石のルーツになったと言われています。
それにちなんで、ヨーロッパでは約1300年前から12種類の石を保有し
月替わりで相応しい石を身につけるという文化が広がりました。
日本の誕生石
日本の誕生石は1958年にアメリカの宝石商組合が定めた誕生石を基本に制定されたものですが
誕生石は各国の独自の文化に由来し、国によって少しずつ違います。
どの誕生石を基準にするかで、日本国内でも様々な誕生石が混在していました。
今回は、全国宝石卸商協同組合の改訂案に、日本ジュエリー協会、山梨県水晶宝飾協同組合が賛同し
「統一された日本の誕生石」として新たに生まれ変わりました。
これまで単色のみだった月も、カラーバリエーションを楽しむことが出来ますね。
新しく誕生石に選ばれた石は、どんな石?
今回新しく誕生石として追加された10石のうち5石は日本独自の選定とのことですが
その理由が、全国宝石卸商協同組合「日本オリジナルで新しく誕生石として追加した宝石について」
より掲載されていました。
同組合によると選考理由は
「新しく追加した誕生石は近年に発見された美しい宝石であり、その発見者や名称にちなんだ人々の誕生月に重きを置き誕生石の参考にさせていただきました」との事。
そこで同組合が発表した、日本オリジナルの5つの誕生石
クリソベリルキャッツアイ、アイオライト、モルガナイト、スフェーン、クンツァイト
の解説と選ばれた理由を順番にご紹介していきます。
【2月 クリソベリルキャッツアイ】
クリソベリル(金緑石)のシャトヤンシー(キャッツ・アイ効果)を持つ古くから知られている宝石です。
和名で猫目石と呼ばれています。
2月22日は日本では猫の日、2月17日はヨーロッパの多くの国がWorld Cat Day(世界猫の日)としている日です。
非常に有名な宝石であり、目がでるなど良い意味も含み、また猫に関連するため、2月の誕生石としました。
【3月 アイオライト】
鉱物名コーディエライトの⻘色の変種です。
アイオライトはギリシャ語のios(紫色)とlithos(石)に由来しているとされています。
和名で菫⻘(きんせい)石です。強い三色の多色性があり、方向により⻘紫色、灰⻩色、淡⻘色がみられます。
コーディエライトは地質学者ピエール・ルイ・アントワーヌ・コルディエに因んで名付けられました。
モース硬度と呼ばれる主に鉱物に対する硬さの尺度の一つでもあり
「あるものでひっかいたときの傷のつきにくさ」を1から10の整数値で標準化したとき
アイオライトはモース硬度7−7.5と高く、綺麗な宝石であり
地質学者ピエールの誕生月が3月なので、3月の誕生石としました。
【4月 モルガナイト】
鉱物名ベリルの変種で、ピンク色から淡紫色の色合いを持つ宝石です。
モルガナイトは比較的、無傷で大粒の石が産出されています。
1911年にアメリカのモルガン財閥の創始者であるジョン・ピアポント・モルガンに因んで名付けられました。
彼の誕生月が4月であり、日本を代表する桜の花の色合いを持ち合わせているため、4月の誕生石としました。
【7月 スフェーン】
鉱物名 チタナイトとも言います
結晶の形がくさび形になるためギリシャ語の楔(くさび)であるスフェノス(sphenos)に由来し名付けられました。
そのため和名で楔石と呼ばれています。
楔はふたつのものを固く繋ぎ合わせる絆(きずな)の意味も持ちます。
1787年にマーク・オーガスト・ピクテによってスフェーンが新種の鉱物として初めて認識されました。
スフェーンは輝きが強く日本の夏の森のような色合いを持ち、彼の誕生月が7月であるため、7月の誕生石としました。
【9月 クンツァイト】
鉱物名スポジュメンのうち、ピンク色から紫色をした変種です。
多色性があり、色の濃いものでは方向により紫色、ピンク色、無色の三色がみられます。
1902年に発見され、鉱物学者ジョージ・フレデリック・クンツにちなんで名付けらました。
澄んだ透明感のあるピンク色は人々を魅了させる事のできる宝石です。
彼の誕生月が9月であることに因んで、9月の誕生石としました。
最後に
誕生石は、決してその月に生まれた人だけのものではありません。
宝石そのものの性質や美しさなどに惹かれるものを選べば
愛着が湧き身につけている時も豊かな気持ちになれるはずです。
私自身、これを機に新しく誕生石に加わった石のことを調べてみて
初めてその名前を知った石や、特有の性質や魅力が改めてわかった石がありました
皆様も誕生石をきっかけに、奥深い宝石の世界を覗いてみてはいかがでしょうか?
お守り石として、誕生石のジュエリーは
リングやネックレス、ピアスなど、どれかひとつお持ちいただきたいなと思います。
ニイミリュクスアピタ阿久比店では、ご自分へのご褒美や大切な方へのプレゼントにピッタリな
誕生石をモチーフとした商品を豊富に取り扱っています。
ぜひ店頭にてお気軽にスタッフまでお尋ねください。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。