リフォームフェアの広告を見てご来店されたお客さま。
リフォームと修理のご相談で何点かジュエリーをお持ちいただきました。
その中でも特にお気に入りの指輪があるので、
最初にそちらを修理したいとご要望をいただきました。
お客さまが以前接客業をされていた際に
ご自身で購入した思い入れのある指輪だそうです。
「久しぶりに身に着けようと思ったところ、
服に引っかかったり、指にあたると痛いような気がして。
自分の眼ではよくわからないので、
専門の方にきちんと見てもらおうと思って相談に来ました」
と話してくださいました。
お客さまの指輪は、大粒のきれいなイエローダイヤモンドが
爪で3点留めされているものでした。
ルーペを使ってよく拝見すると、
3点留めのうち1箇所だけ爪が上がっている所がありました。
お客さまに宝石の状態を説明し、
おそらく爪が上がっている箇所が洋服に引っかかったり、
指に当たっているとお伝えしました。
また、ルーペで宝石の状態を確認すると、
爪が上がっているため宝石がグラグラと動いてしまっていたので、
もしこのまま使用するのであれば上がっている爪のお直しと
石留めの修理をすることをお勧めしました。
「使ってみて何か違和感があったけれど、
その原因が何か自分ではよくわからなかったんです。
じっくり見てもらって、どういう状態になっているのか理解できたので
専門店に来て相談してよかったです。
また他のジュエリーの状態も今度よく確認していただけますか」
と仰ってくださいました。
3点の爪留めをしているうちの1箇所の爪が上がっていました
爪を直し宝石もしっかり石留めを行いました
普段よく身に着けている指輪が頻繁に
洋服やストッキングに引っかかることがある場合、
宝石を留めている爪が上がっていたり、曲がっている可能性もあります。
また、指輪を重ねて着けていると、
指輪同士が当たってしまい爪が磨耗してしまうこともあります。
特に何もしていなくても長く使用しているうちに
爪が磨耗して薄くなってしまう場合もあります。
宝石を留めている爪の状態が不安定ですと、
宝石が外れたり傷ついたりする原因にもなります。
手に着ける指輪は、どうしても動作による影響を受けやすいジュエリーです。
しかし、使用の仕方を少し気をつけていただくだけでも、
爪が変形したり石が外れたりといったリスクは少なくなります。
また、修理の際には、どのような場面でダメージが起こったのか教えていただくと、
今後の使用方法についてもより詳しいアドバイスができます。
しかし爪などの細かい傷などは肉眼では気づきにくいこともあります。
ジュエリーをより良い状態で長くお使いいただくためにも、
一年に一度は定期的にジュエリーのメンテナンスにご来店いただくことをお勧めいたします。
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