リフォームフェアのチラシを見てご来店された60代の新規のお客さま。「若い時は結構いろいろジュエリーも身に着けて楽しんでいたんだけれど今は眺めて楽しむことも多いんです」とリフォームのご相談におみえになりました。宝石箱にしまったままになっているジュエリーも多く、リフォームする価値のあるものかどうかもみてほしいということで、後日お宅に伺いお客さまのお持ちのジュエリーを拝見させてもらいました。旦那さまからプレゼントされたお品やお母さまから譲り受けたものなど、今ではデザインも古く使用していないジュエリーも多いということでした。一つひとつお客さまのジュエリーの思い出話もお聞きしながら、宝石がきれいでお客さまが特にお気に入りだったというネックレスをリフォームすることになりました。
ご主人さまからプレゼントされたシンプルなデザインのネックレス
若い時にご主人さまから贈られたダイヤモンドの一粒ネックレス。シンプルでどんな洋服にも合わせやすく、以前はよく身に着けていらしたそうです。今ではネックレスが華奢に感じてしまい、身に着けていないということでした。ネックレスの宝石の状態もよく「クリーニングすることで宝石の輝きも昔のようにきれいになりますよ」とお伝えしたところ、お客さまもとても喜んでくださいました。元々シンプルな一粒タイプのネックレスがいろんな洋服にも合わせやすく気に入っていらしたということだったので、あまり装飾を加えずに、今のお客さまの年代にも合わせやすいデザインを考えました。シンプルなタイプのデザインをいくつかご提案したところ、宝石が揺れるデザインのtwinkleに決定しました。宝石が揺れるようなデザインは初めてということで、お客さまもとても気に入ってくださいました。「きらきら輝く」を意味するtwinkle。そのデザイン名のとおり、身に着けた人のわずかな動きに反応して宝石がゆっくりと振動する仕組みで、宝石が揺れる度に光を反射し、きらきらと輝いているようにみえます。お客さまのお持ちのネックレスの宝石がとてもきれいだったので、宝石の輝きがより一層映えるようにこちらのデザインを提案しました。
また、チェーンも華奢で短く首にきゅっとしまって使いずらいということだったので、長さも変えて切れにくいベネチアンのチェーンに変更しました。
リフォームしたネックレスを試着されたお客さま。「すごい!ずっと揺れるんですね。面白いね。最初見た時はこじんまりしている印象だったけれど、実際に着けるとダイヤがきらきらと揺れて光るから存在感があるね。ダイヤモンドもきれいになったみたいでうれしい。これなら娘にもいつか譲れそう」と喜んでいただけました。
リフォームのご相談をいただくと、若い時には楽しんでいらしたけれど、そのまましまったままになっているジュエリーがあるというお話をよくお聞きします。石もきれいで価値の高いジュエリーをお持ちの方も多く、そのままにしておくのはとてももったいないです。宝石の価値は変わらずに、形を変えていつまでも楽しめるのがジュエリーの良いところです。しまったままになっているジュエリーがあればぜひ一度ご相談ください。
宝石が揺れるタイプのデザインに