雑誌に掲載された当店のリフォーム記事をご覧になり来店されたお客さま。思い入れのあるジュエリーをリフォームできると知って、ご自身も大切なジュエリーをリフォームしたいとご相談におみえになりました。「二つの指輪を使って新しい指輪にリフォームしたいと思っているんです。二つとも大切な人から譲り受けた思い入れのある指輪なので、毎日着けられるようなオリジナルの指輪にリフォームしたいと思っているんです」とご相談をいただきました。お客さまのお持ちになった指輪を拝見すると一つはダイヤの指輪、もう一つは赤い色の指輪でした。お客さまのお話をさらに詳しくお聞きすると、結婚が決まり、結婚のお祝いにと義理のお母さまから大切にされている指輪を譲り受けたそうです。「お義母さんが結婚のお祝いに自分の宝石を譲り渡したいと私に宝石箱を見せてくれたんです。それで、私の好きなものを持っていっていいよって仰ってくださったんです。温かみのある赤い色がすてきでお母さんも気に入ってよく着けていらしたというので、この指輪を譲っていただきました」 お客さまからそのお話を聞いたおばあさま。ご自身もいろいろ持っているけれど、今はあまり使っていないというので、ご自身のジュエリーも使ってほしいとダイヤの指輪を譲り渡してくれたそうです。
お客さまのお持ちの指輪を拝見すると、赤い色の指輪には刻印がなかったのでイミテーションの可能性もあることをお伝えすると、「私にとっては思い入れのあるジュエリーなので、たとえイミテーションであってもリフォームして使いたいと思っています」と仰ってくださいました。
お義母さまから譲り受けた赤い色の指輪
おばあさまから譲り受けたダイヤの指輪
二つの指輪の宝石を並べて引っかかりのない上品なデザインに
毎日身に着けたいとお客さまのご希望もあったので、引っかかりをなくそうと爪のないデザインを考えました。お客さまのお持ちの指輪はダイヤは四角く、赤い色の宝石は丸い形をしていたので、できるだけ並べたときの形がきれいになるように、赤い色の宝石を横にして、ダイヤをわきに一粒ずつ沿うように並べることにしました。お客さまにもイメージが伝わるように、出来上がりのイメージを絵に描いて説明しました。指輪のアームも宝石と同じぐらいにしっかりしたものにすることで、凹凸もなくフラットなデザインに仕上がるようにしました。
完成した指輪を試着されたお客さま。「大切な思い入れのある指輪がこんなにすてきな指輪に生まれかわってすごくうれしいです。これなら毎日着けられます」ととても喜んでくださいました。数日後、再来店してくださったお客さま。「この指輪気に入って毎日身に着けているんです」と笑顔でお話ししてくださいました。お客さまの幸せそうな笑顔にこちらも幸せを分けてもらえたようなうれしい気持ちになりました。
お母さまからお嬢さまへ、そのまたお孫さまへ。大切な方へ代々受け継いでいけるジュエリーはその思いまでも永遠に残すことができるお品です。譲り受けた大切なジュエリーをお持ちでしたら、形を変えていつまでも身に着けられるジュエリーにしてみませんか。お客さまの思いをしっかりと形にかえるお手伝いができればと思っておりますので、まずは店頭でお気軽にご相談ください。