当店でメガネを作っていただいたり、家族ぐるみでお付き合いをいただいているお客さま。
お母さまの思い出のジュエリーをリフォームしたいとご相談におみえになりました。
お母さまが長年ご愛用されていたジュエリーをいくつかお持ちいただき、
その中でも宝石の大きさや状態をみて
エメラルドとルビーの指輪をリフォームすることになりました。
宝石を眺めながらいつでもお母さまのことを思い出せるようにと
それぞれ指輪にリフォームしました。
まず、センターストーンにエメラルドがあしらわれている指輪は、
お嬢さまがご自身でお使いになりたいと指輪にリフォームしました。
「母の形見の指輪なので大切に使いたいと思っています。
リフォームして身に着けることで母を身近に感じられるような気がして」
と仰っていました。
普段づかいできるようにシンプルなデザインをご希望されていたので、
引っかかりのないデザインにしました。
また、他のジュエリーで使用していたメレダイヤモンドを4粒エメラルドの脇に添えて、
エメラルドの上品さに加え、華やかさが出るようにしました。
「すごくきれいに仕上げていただけてうれしいです。これからも大切に身に着けたいと思います」
と喜んでいただけました。
お母さまが愛用していたエメラルドの指輪
エメラルドの両脇にメレダイヤをあしらい上品で華やかな雰囲気に
ルビーの指輪はお嬢さまに身に着けてほしいと
同じく指輪にリフォームすることになりました。
お母さまもお孫さんのことをとても大切にされていたそうです。
「ルビーの指輪は少し私には若いような感じがするので、娘に譲ろうと思っています」
とお話しになっていたお客さま。
ルビーとメレダイヤを交互にあしらったエタニティの指輪で、
ルビーの華やかさが引き立つようなデザインにしました。
「ルビーの指輪もすてきにリフォームしてくださりありがとうございます。
娘も喜んで身に着けてくれると思います」と仰ってくださいました。
長いお付き合いのあるお客さまだったこともあり、
このようにご家族でリフォームをご相談いただいたことにとても温かい気持ちになりました。
以前にも少し触れましたが、ヨーロッパには「Bijou de famille」(ビジュー・ド・ファミーユ)
という宝石を家族で受け継ぐ文化があります。
母から娘へ、そのまた孫へ。
世代を超えて、大切な思いを形を変えながら残していけるというのは宝石の素晴らしいところです。
このような宝石の素晴らしい価値がもっと多くの人に伝わるようにこれからも努めていこうと思います。
お母さまが若い頃に着けていたルビーの指輪
メレダイヤを交互にあしらいエタニティの指輪にリフォームしました