パールネックレスをお買い求めになるため、ご来店されたお客さまとお話をしていたところ、しまいこんでいる立て爪のリングがあるので、普段使いできるようにならないかというお話をお聞きしました。
こちらがリフォーム前の立爪リングです。石留め部分の高さがあり、引っかかりやすいデザインでした。
そこでリフォームをお勧めし、枠のサンプルをいくつかご覧いただきました。最終的に3点ほどの枠に絞り込んでご提案し、お気に召したデザインにリフォームしていただくことになりました。
元の立て爪リングは0.5ct弱の一粒ダイヤのものでしたので、枠のデザインに合わせて脇石を追加し、お作りしました。
新しくご提案したのは、リングの腕が左右からダイヤモンドを挟み込むようにホールドするデザインで、石が突出することがなく、引っかかったり当たったりすることがありません。そしてとてもモダンなデザインです。お客さまには、眠っていたジュエリーが思いがけず蘇ったと、たいへん喜んでいただきました。当面はご自身がお着けになって楽しまれるとのことですが、いずれはお嫁さんや娘さんにお譲りになるおつもりのようです。思い出のこもったジュエリーを代々受け継いで行く“ビジュー・ド・ファミーユ”は、大切にしたい家族の伝統ですね。