長年愛用していた結婚指輪の修理の相談にご来店いただいたお客さま。
「ずっと気になっていたんですけれど、なかなかタイミングが合わなくて。
でもようやく持って来れました。指輪が切れてしまっているのですが修理できますか」
とお持ちの結婚指輪を見せてくださいました。
お客さまに詳しくお話をお伺いすると、手首を骨折した際に、
指も腫れてくるかもしれないから指輪も外したほうがいいと言われ、
消防署で切ってもらったとのことでした。
「元々40年ぐらいずっと着けたままだったんですけれど、
指の関節が太くなって抜けなくなっていたんです。
それで、消防員の方に相談して切ってもらったんです。
手首の骨折も良くなったので、一緒にサイズ直しもお願いしようと持って来ました」
とお話をしてくださいました。
お客さまの指輪の状態をよく見ると、
長年使用していた影響から汚れや変形も出てきていたので、
そちらも一緒に修理できますよとご説明しました。
最初は、「直るかしら。そもそも直す価値があるのかしら」
と心配そうにされていたお客さま。
指輪の状態をお伝えして、出切る限りきれいにしてお戻しします
とお伝えすると安心されたご様子でした。
修理が出来たことをお伝えすると
「今までと同じ指輪なんて信じられないくらいきれいになってる。
着けるのがもったいないくらい。
修理して本当に良かったです」とご満足していただけました。
毎日身に着ける方も多い結婚指輪は、
修理でご相談にお見えになる方も多いです。
体形の変化と共に指のサイズが変わったり、
毎日着けていて本人も気づかないうちに傷をつけていたり
なんていうこともよくあります。
また、長年ずっと使っていて輝きがにぶってくることもあります。
普段着けることが多い結婚指輪は、特に定期的なケアが大切です。
指輪が汚れる原因は汗や皮脂、化粧品などです。
日焼け止めやハンドクリームなどは汚れが付着しやすく、
放置しておくとくすみや輝きがにぶる原因にもなります。
指輪を外した際には、乾いた柔らかい布や眼鏡拭きなどで
優しく乾拭きするだけでも十分に汚れがとれます。
特に汚れが気になってきたときには、水洗いがおすすめです。
コップ1杯程度の水やぬるま湯に中性洗剤を数滴垂らした液に指輪をつけ、
子供用の歯ブラシなど柔らかいブラシで軽くブラッシングします。
その後に水洗いをして汚れを落とし、乾いた布でしっかり拭いて乾かします。
ただし、真珠やエメラルド、オパールなどのデリケートな宝石が付いている場合は
宝石が傷ついてしまう場合があるのでご注意ください。
当店では、修理はもちろんのこと
ジュエリークリーニングなどのメンテナンスのご相談も承っております。
クリーニングの際には、きちんと指輪の状態を確認しております。
宝石の爪留めのゆるみなども見つかる場合もございます。
ぜひ1年に1度はジュエリーのメンテナンスも兼ねてクリーニングにお越しください。

切れてしまった結婚指輪

少し変形もみられます

サイズや変形直し、クリーニングをして元どおりの輝きに

形もきれいになりました
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